和上ホールディングス採用担当
今までになかったニーズにチャレンジする、できる範囲だけから抜け出す重要性

「一蘭」がムスリム向けの豚を一切使用しないとんこつラーメン店を出店
ラーメンは老若男女問わず好きな方が多く、ラーメン激戦区が各地にあるくらいに私達の生活に浸透しています。
その中で、とんこつラーメン専門店の「一蘭」 はラーメン好きの方や、特にとんこつラーメンが好きな方ならご存知の方は多いと思います。
この「一蘭」が、ムスリム向けの豚を一切使用しないとんこつラーメン店を出店するようです。
ムスリムとは、イスラム教徒のことです。イスラム教には、許される行為や物であるハラールと、禁じられている行為や物であるハラームがあります。これらのことは当然食べ物にも該当することであり、禁じられている食べ物の代表に豚やアルコールがあります。
しかし、豚を食べてはいけないなら、どうやってムスリム向けのとんこつラーメンを作るのでしょうか?
イスラム教では豚と牛は食べてはいけないことになっていますが、鶏肉は食べてもよいとされています。なので、豚の替わりに鶏を使って100%とんこつ不使用のラーメンを作るようです。
鶏は食べてもよいといっても、不浄なエサや環境で飼育された鶏はタブーとされているのですが、おそらくそこも考慮されるのでしょう。
ビジネスチャンスの目のつけ所
どうしてそこまでしてムスリム向けのとんこつラーメンを作ろうとしたのかというと、「一蘭」はインバウンドの人気が高く、宗教上豚を食べることを禁止されている人達の「食べてみたい」という声に応えるためだそうです。
近年は訪日外国人客が 増加しており、それに伴ってイスラム圏の旅行者も増えています。そこにビジネスチャンスを見だしたというのも、もちろんあると思います。
しかし、ここで大いに学ぶ必要があると思ったのは、ビジネスチャンスに目をつけたことではありません。
それよりも大事なのは、「豚が食べられないならお断り」ではなく、「豚が食べられない人にも食べられるラーメンを提供しよう」という姿勢です。
成長には自分ができない範囲にチャレンジする必要がある
できる範囲でできることをやるのは簡単です。しかし、それだけではさらに上へ成長していくことは難しいと思います。
一皮むけて今までよりもさらに成長していくためには、できる範囲でやるだけではなく、その範囲から抜け出してやってみることが重要です。
やったことがないことをするのは誰でも不安になりますし、ついリスクを考えてしまうのは当然のことです。
それでも和上ホールディングスは、今まで無かったところにニーズがあるのなら迷わずチャレンジすることを大事にしたいと考え、奨励しています。
そして、「チャレンジしてみたい」、「頑張りたい」という社員がいれば、会社をあげて支援していきたいとも考えています。